新人研修のカリキュラムの組み方



新卒で入ってきた社員を、大学生から社会人にマインドを切り替えるには、適切な新人研修をすることが大切です。しかし、具体的にいったいどういった研修を行えばいいのでしょうか。

新人研修のカリキュラムの組み方
目次

社会人のいろはを理解させる

まずは社会人として理解していて当たり前の、基礎的なことについて伝えていく必要があります。

ビジネスマナーの基本

どの業界・職種でも共通して必要なビジネスマナー。まずはここからしっかりと研修していきましょう。とにもかくにも大切なのが、あいさつ。学生でもあいさつくらいできるだろうと思いがちですが、意外と声が小さかったりするものです。

また、身だしなみについても研修します。ヘアスタイルやスーツについて、清潔感のある見た目をキープするように指導しましょう。制服やスーツではなく私服で勤務する場合は、具体的な例を出しながら、どんな服装をすべきか細かく伝えてください。

名刺交換は、今まで一度もしたことがないという学生がほとんど。名刺は相手より先に出す、受ける時は相手の名前やロゴに指をかけない、「ちょうだいいたします、よろしくお願いします」と一言そえるなど、実際に交換しながら練習するとベターです。

ロジカルシンキング

社会人として仕事をする以上、「なんとなく」「勘で」動くわけにはいきません。何か問題に直面した時は論理的に原因を分析し、適切な解決策を導き出す必要があります。そこで身に着けたいのが、ロジカルシンキングです。

研修ではツリー構造を学んだり、フレームワークを実践的に使ったりします。ここで考え方のクセをつけて、現場に出てから実際的な問題解決に取り組むときに、こうしたツールを利用できるようにするのが目的です。

リーダーシップ

新卒で入ったばかりだとチームを引っ張るリーダー的役割はしばらく割り当てず、メンバーとしての活動がメインとなります。しかしながら、初期の段階からリーダーシップを学んでおくというのはとても重要です。

リーダーシップを伸ばすことで、仕事への積極性を高めます。当事者意識が低いと「自分は言われたことだけやっていればいい」という受け身の姿勢になりがちですが、リーダーシップを高めることで「自分がみんなを引っ張っていくなら、どうするか」という主体的な思考を伸ばせるのです。

会社と現場について理解させる

ビジネスマンとして当たり前の常識を身に着けたら、次は実際的な研修を行っていきます。

勤怠などの基本業務

職種に関係なく、全新入社員が理解すべきところから教えていきましょう。たとえば勤怠のつけ方や、会議室の予約の仕方、休みの申請の規定などについてです。配布するPCや携帯の使い方もあわせて教えていきます。

新人のうちは他の社員宛の電話をうけることも多いので、言付を伝えるのに特定のソフトやメモを使っているならそれについても伝えます。その他、鍵の管理や備品の使い方なども研修で一気に教えましょう。

ビジョンやミッション

実務的なこととは別に、企業そのものについて改めて理解を深めるのも新人研修の要。企業の目指すべきビジョンはどこにあるのか、そこに到達するまでにどんなミッションをクリアしていけばいいのかを共有してください。

就活の時点で企業研究の一環として把握していても、内定~入社までの間に頭から抜け落ちていることもあるもの。改めてビジョンやミッションを意識するカリキュラムを取り入れることで、新入社員のモチベーションも上がります。

OJT研修

新人研修の仕上げとしてOJTをすることが多いでしょう。on the job training という名前の通り、実際の仕事をしながら学んでいく手法です。この時大切なのが、OJTを受け持つ先輩社員へのフォローです。通常業務をこなしながら新人の育成をするのは、かなり負担が大きいもの。こまめに先輩社員の状況を確認し、他にまわせる部分は一時的にまわすのも一手です。

また、誰がトレーナーになるかによって新人のスキルにバラつきが出がちというデメリットがあります。OJTに入る前にトレーナーを集め、どんなことをどのくらいのスピードで、どのように教えていくかを確認しておくのがおすすめ。

最近の新卒の傾向

最後に、新人研修を行う前に最近の新卒の傾向を頭に入れておきましょう。

受け身のためやる気が見えにくい

現場の社員が新卒に対してよく抱く感想が、「最近の若い人たちはやる気がない」というもの。たしかに本当にやる気がない人もいますが、やる気を外に見せることが苦手な場合が多いんです。社会人になりこれから仕事をするぞと気合が入っていても、それを外に出す術がわからないだけ。もしくは、やる気をわざわざ他の人に見せる必要性を感じていません。

また、受け身の姿勢が根付いているためにやる気がないように見えてしまう人も多数。上の世代からすると、言われたことをやっているだけなんてやる気がないと思いがちですが、本人たちは手を抜いたり楽をしようとしているわけではありません。ですから、「自分から動かないなんてやる気がない」と断定しないように気をつけましょう。

指摘されることに慣れていない

かつては日本でも体罰が当たり前という時代もありましたが、状況は大きく変わっています。最近では小学校でも叱らない先生が増えており、中学高校ではなおさらです。そのため、最近の新入社員は人から怒られたり何かを指摘されることに慣れていません。

自分が入社したころ先輩に厳しく指導されたからと強い口調で指摘したりすると、こちらが思ったよりも深いダメージを受けてしまうことも。怒鳴ったりしても逆効果なので、ミスに対しては冷静に指摘するようにしましょう。

最後に

今回は、新人研修のカリキュラムについてご紹介しました。社会人として知っておくべき内容と、自社について学ぶ内容の二つにわけ、系統立てて研修をしていきましょう。


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